昔と今とこれからと

今から四年前、初めてモーニング娘。のライヴに参戦した。
レポや現場系の先達のアドバイスを頭に叩き込み、
いざ大阪城ホールへ!と意気込んでいった。
最初に登場したのはミニモニ。
観た瞬間、頭ん中真っ白になって2階最前まで走り出した。
そして警備員に怒られて速攻連れ戻された。バカ丸だしだった。


座席に戻り普通にサイリウムを振って応援していると、
後ろから「座ってくれませんか?」と声がする。
娘。コンで座る?バカなっ!?
「お前が立てばすむ話だろうが!」と一喝するつもりだったが、
辺りを見渡せば立っていたのは私と連番相手のみ。
多勢に無勢、初娘。コンということもあり、
ルールなのだと泣く泣く座わって応援した。
今でもハロー系ライヴで着席しながらの参戦はこの時の一回のみ。
これが私の初めての娘。コン。いろんな意味で衝撃的だった。


あれから四年。今では座って観たい人には“親子席”が用意され、
ファンの間にも“ヲタ芸”を始めとする様々な
参加スタイルが生み出されている。
全盛期だった四年前と比べても、客席の盛り上がり方は遜色ない。
ノリだけならむしろ上だろう。
しかしモラルの方は極端に低下していた。
そして遂に会報で警告されるという最悪の状況にまできてしまった。


先日のBerryz工房ライヴツアー2005初夏 初単独〜まるごと〜公演において
次のような悪質な行為が数多く見受けられました。
1.チケットの偽造行為
2.不正入場(該当公演以外への入場)
3.サイリウム・ペットボトル等の投げ込み行為
4.モッシュ・ダイブ・水をまく行為
このような行為は、ファンクラブの会員として誠に恥かしい行為であり(中略)
より悪質な場合には刑事告訴する事もございますので、
くれぐれも上記のような行為をしないようにお願い致します。


偽造、不正入場は普通に犯罪なので問題外として、
開演中にペットボトルがステージに投げこまれたというのが卑劣極まりない。
工房ヲタに過激派は多いが、投げた奴はヲタでもなんでもない。
ただ“ノリ”を求めるだけのキチガイなのだろう。


ハロプロは首都圏を中心にライヴを連発しすぎた。
数多く参戦したヲタ達はやがてアーティストに対して
悪い意味で親近感を抱き、敬意や憧れに対する意識が薄まっていく。
だからステージを観ずに好き勝手できる。次がいくらでもあるのだから。
工房の件は悪質な行為をする人間が勿論1番悪いが、
その原因となる土壌を作り大した改善をしなかった会社側にも問題がある。


ライヴ終了後に見よう見真似で“ヲタ芸”する子供がいて、
親がそれを止めさせてたという話を以前聞いた。
私も子供のヲタ芸は何度か見た事がある。
近年からハロー系のライヴに参戦してる人(子)にとっては、
今の光景が自然であり当然なのだから怖い。
悪しき慣習は断ち切らねばならぬ。
応援スタイルは人それぞれゆえに、明かな違反行為以外は
変えていくのは困難なのかもしれない。
でも少なくとも出演アーティストに対する敬意の気持ちは
持ち続けていたい。




明日。ハロプロコン大阪城ホールに参戦します。
上記はライヴ前日だというのに以前に比べて緊張感が無い
自分への戒めの意味も込めて書いてみました。
もっと今ある幸せに感謝しないとネ。