『ダブルレインボウ』

はい。行って来ました松浦亜弥コンサート〜ダブルレインボウ〜。
最新アルバム曲とデビューから桃色時代までのシングル曲を
中心に構成されています。生演奏あり、ダンサーあり、ドSなMCありと
ハロプロファン以外の人間にも胸を張ってお勧めできる内容でございました。


「お帰りぃー!!」
「ただいまぁー♪」


松浦さんが関西でライヴする度に行われるやりとり。
そして我が家でくつろぐように関西弁に戻る松浦さん。
私はこの瞬間だけで満たされるんです。
「お帰り!」と出迎えてるけど気持ち的には「ただいま!」という感じ。
悩みも疲れも迷いも彼女に会う事によって前向きに軌道修正されていくんです。
ハロプロでお気に入りの人は何人かいるけど、
この先何十年経とうが変わらず応援していけると言い切れるのは彼女だけ。
松浦亜弥の生き方そのものに惚れてますから。これは強い。


各所で大絶賛されている今回のツアーですが、
桃色時代までの曲を復活させた事で喜んでる人が多いように感じます。
私も嬉しいです。キャッキャしてます。
でもね…でもね…なんです。ここから軽くぶっちゃけて書きますよ?


松浦さんの希望に沿った楽曲揃いの『ダブルレインボウ』。
最も「あやや」色が強いデビューからめちゃホリまでのシングル曲達。
そのどちらも違和感なく歌いこなした松浦さん。
でも一時は「イエーイめっちゃホリディとか歌詞意味無さ杉(wwwww」とか
アンチつんくとも思えるほど脱アイドルにこだわってた松浦さん。
その彼女がコテコテの可愛らしい衣装を着て、
「ここからはお馴染みの曲ですよ。」と桃色時代の曲を連発とか、
このセットリストはどこまで彼女の希望が含まれているんだろうって
余計な心配しちゃう訳ですよ。


まだ21歳だし「あやや」色の強い曲だっていつでも歌えますが何か?という
アピールで組まれたというならいいけど単にヲタ狙いというなら切ない。
実際ヲタには好評だし事務所側が今後も同じように考えていくと、
結局の所“松浦亜弥の願い”とはかけ離れていくんじゃないのかなって。


会場で小さい女の子を連れた親子を見かけました。
その女の子はほとんど座ってましたが「お馴染みの曲」になると、
母親に抱きかかえられ指差ししたりと楽しそうでした。
世間のイメージ、ファンの願い、そういったイメージや希望を背負い
応えながらも彼女は自分の可能性を模索している。


『笑顔』。
21歳にもなりいろんな経験を積んで詩に自分の気持ち(体験)を
のせて歌えるようになったと話す彼女の最新シングル曲。
私はこの曲が好きなんです。


「生きてさえいれば 何かが生まれる」
「生きてさえいれば 報われる」


つんくの奇抜な楽曲の連続に辟易した反動か
近年はスローテンポの歌詞重視の曲が多くなりました。
その中でも特に重い歌詞と思われるのがこの『笑顔』。
基本どれだけ共感を得られるが勝負の歌詞の世界で、
「生きてさえいれば」って自殺未遂経験者とか、
生死彷徨った人とかあたりしか共感できないですよ。
ピンポイントすぎるんです。そりゃ売れませんって。


でもね、そのピンポイントな人がもし彼女のこの歌を聴けば
底知れぬ共感が生まれるはずです。
その人を支える人生の一曲となるんです。
松浦亜弥の心のこもった歌声にはそれだけの力があると信じています。
てか、過去にプチ死の宣告を受けた自分が言うんだから間違いないです!
VIVA!健康!VIVA!生きるって素晴らしいんです!


話戻します。
進化の季節あたりから進化しすぎた松浦さんが、
ヲタの為に少し戻ってきてくれた今回のツアー。
これで楽しめなきゃもう来なくていいよというくらい
万人に優しい内容です!お勧めです!   (時間あれば続く)