『約束の地』

「あいののが娘。から卒業するよ!!」

これ以上無いニュースを聞かされたはずなのに、
「マジッー!?」と言いながらその時、半分冷静な私がいた。
いや、冷静な訳じゃない。
思考が半分麻痺しただけだった。脳が“その先”を考えるのを拒否しただけ。
悲嘆に暮れる事も、両手を挙げて喜ぶ事もできずただ呆然とした。

私に伝えてくれた人達は皆、ショックを隠しきれない様子で
卒業を素直に喜んでる人は皆無だった。 
ただ一人を除いては……。

(;`Д´)y━<加護ちゃんが遂に卒業だよ!!(嬉しそう)

(;`Д´)y━<しかもあいののですよ!!あいののっ!!

(;`Д´)y━<ウヒョヒョ−−−−−!!

ポジティブを通り過ぎて、頭の悪い子全開で語るピストル。
しかし、私の不安な疑問を全て前向きに捉えて返答する彼の声を聞いてるうちに、
見えない事を考えて気にしている自分がバカらしくなった。
そして何よりも私の心を動かしたのはこの言葉…

加護ちゃん辻ちゃんもご機嫌だったよ!!」

ご機嫌…ご機嫌…。
あいぼむ信者・のの推しの私が全てにおいて最優先しているのは、
彼女達の発言、そして表情。
『娘。×寺田』でののは、
「何かをやりたいから卒業したい。という考え方はしない?」という質問に対し
「今やりたい事があるとするとそれは“モーニング娘。にいたい”ってことだから」
と答えていた。
こんなコメント見なくても、二人が娘。を心底愛しているのは知っている。
ならばこそ、事務所の意向で二人同時に卒業させられる
あいののの心中を考えると気が気でなかった。

―――――でも二人は笑顔だったという。

音源も聴いたが、二人の声に迷いは無かった。
その笑顔を「アイドルなんだから笑顔を作るのが当然」とか、
「事務所の指示」ナドと野次る者もいるだろう。
実際、あいののも内に秘めたものがあったかもしれない。
でも二人は笑顔で我々ファンに向かって報告してくれたのだ。
それが今の現実であり、全てである。
信者ならその笑顔を信じてついていく、それだけ。この件での迷いは吹っ切れた。

そして夜中、一番気に掛かっていた私の魂であるミニモニ。は、
そのまま継続されるとの知らせ。
はしゃいじゃってよいのかね?(ノ`▽)ノ(ノ´▽)ノ ~∞
ミニモニ。が残る事が嬉しいのは当然として、
裏を返せばあいののの新ユニットが、
ミニモニ。世襲した形にならない証となったのが嬉しい。

二人には無限の可能性がある。
今は“ぶりんこ”の頃の狂暴さを残しつつ、
いい意味で自制も方向転換もできるようになった。
どの方向で進もうが黄金の道が開けてる。微塵の心配もない。
あるとすれば、事務所には一つの形に拘らずに、
あいののの多方面に渡る才能を少しでも披露する場を与えて欲しい、
そして二人の意見を極力採用してもらいたい事ぐらい。

むしろ、あいののという二枚看板が抜けた今後の娘。の方が心配。
娘。で貢献してきたあいののの役割は非常に大きい。
だが、これも裏を返せば5、6期にとってはこれがチャンスとも言える。
私が本当に娘。が終わるかもしれないと感じたのは今までに2回。
裕ちゃんの卒業の時と、そして今回。

でも結局裕ちゃんが卒業しても娘。は娘。だった。
裕ちゃんという絶対的支柱が抜けて、それまでの私が知る娘。とは変わったけど、
娘。はまた別の光を放つようになった。色は違うけど今まで以上に強く眩しい光を…。

異分子的な見方で期待と恐怖だったミキティの娘。加入は、
私を更にモーニング娘。という集団を大好きにさせてくれたし、
今ではミキティをやぐと同じくらい娘。には必要な存在だと思っている。

あいののが卒業すればこれまで知っている娘。とは変わってしまうだろう。
次はどんな色を放つのか判らないが、娘。らしさだけは変わらないと信じたい。
今までがそうであったように。


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5期に「かあちゃん」と呼ばせていた事…
去年の夏頃から『ニュー加護亜依』として、
娘。全体を暖かく見守るような姿勢になっていた事…
いままで以上に一日一日を大切に過ごしている事…

全く読めなかった加護さんの気持ちが少し理解できた気がした。
辻さん……全く読めないですよ辻さん。
まだ全てを手放しで喜べないけど、今は一日一日を精一杯応援して行こうと思う。
娘。(あいのの)は走り続けているのだから。



<これでキッズなんかと組ませたらブチ切れるでぇ〜!!ポッポー!!