『外注』

今度の松浦の新曲(風信子)はつんくではなく、
谷村新司が作詞作曲を共に手がけるという。


私は以前から外注を熱望していた。
つんく一人であれだけの楽曲を創れば
クオリティが下がる云々という事も当然言いたいが、
それ以上にアーティスト側の世界(可能性)が狭まるのが怖かった。


ロック、R&B、バラードetc…
ハロプロの歌い手は多国籍な音楽を歌っているが、
つんくとて万能ではない。
どのジャンルに対しても全て彼の才能が発揮される訳がないのだ。
得意も苦手もあるだろうし、
彼のキャパにない音楽だっていくらでもある。


つんくのどの作品にも編曲者の色が強く感じられるので、
既につんくは鼻歌程度の主旋律しか作らずに
後は編曲者に一任してるのかもしれない。
まあ実情はどうあれ、彼には監督的役割をしてもらい、
楽家によって創られた作曲群の中から
イメージに合った曲をチョイスするのが理想の形だと信じている。


で も こ れ は 全 て 松 浦 亜 弥 以 外 の 話


彼女のシングル曲を創るつんくだけは別だ。
デビューから今までを振りかえって見ても、
全てその時の彼女に合った楽曲を提供している。
松浦の成長に合わせ、松浦の可能性を探し、引き出す楽曲を。
詳しく知らないが100KISSを入れ替えたのも、
その辺を考慮してのものだと考えている。


只のあややヲタに思えるほどつんく
松浦の音楽に対しては真剣だったと思っていた。
それが谷村への委任…。


風信子』は卒業ソングとなるらしい。
谷村新司が作詞作曲する卒業ソング、
普通に考えれば深みがありそうでかなり期待できそうだ。


松浦が遂につんくの手の中を飛び出す。
ヒヤシンスの花言葉は“心静かな愛”。
今回の事は松浦の更なる成長を望むつんくの静かな愛だと信じて
まずは様子を見守ろう。