『ブレーメンの音楽隊』〜最終回の奇跡〜

自分はダメな子だと思っていた美音子(のの)が、
フォークソングと仲間に出会った第一話。


姉の婚約者のフォーク嫌いを始めとする
周りからの理解を得られず道を失いかけた第二話。


苦難を乗り越えながらもフォークを続けるが、
焦る気持ちから仲間割れしてしまう第三話。


結局フォークソング部は出来なかったが、
姉、友人達は美音子のお陰で自分の生きる道を見つけ出す事ができた。
美音子は勿論フォークを続けてる。ハッピハッピーな最終話。


ベタベタな起承転結である。
こんな脚本でよくゴールデンで放送したものだと思う。
でも涙が止まらない。


止まんなひよぉぅーー!!


ブレーメンは“おばけ”と“ハーモニカ”をキーにして、
全編放送され、初めて真の物語を理解できるようにしてるはず。
それがのの編ではハーモニカはほとんど吹かれる事が無かった。
理由は判らない。
ただ、視聴者は終始ののたんの存在に釘付けだった為、
細かい事などどうでも良かった事だけは確かだ。


結局、フォークソング部を抜けてエレキギターを始める事にした大神と
剣道部に入部した紺野。
美音子(ののたん)のフォークに賭けるひた向きな姿勢を見て、
自分が本当にやりたい道へと進む事にした。


「下手糞でも出来そこないでも
 一番好きな事一生懸命やってるのが
 一番かっこいいんだってお前があいつ等に教えたんだよ。」


と、ケン坊(幽霊)の言葉。


睡眠時間を削って書き込みしたり、
親の目を盗んでこっそり深夜のダンスレッスンを積んだり、
河童になってあいののを応援している自分には号泣ものの言葉だ。
そうだ、人間好きなことやってる時が一番カコイイ。


あいののと巡り会ってから、何だか負ける気がしなかった。
“何に”勝ち負けするのかも判らないが、
誰よりも二人を敬愛してるという自信がそうさせていたのだと今回判った。
夏・冬ボーナスカット、冬には減給されたが負ける気はしない。
金持ちのくせに、たまに貧乏人ぶった書き込みをしてる
ピストルには特に負けない。


ブレーメンののたん編』で
自分の気持ちを再確認する事ができた。
「一番好きなことを一生懸命やる」。
モーヲタがこれをやると多分世間的には
頭のおかしい子としか映らないんだろうけど、
これからも一生懸命応援していく。
ののたん…ありがとう。