『奈良ゴンクエスト』〜物語は伝説に〜

「大阪、兵庫、滋賀、三重、和歌山」。
上記は今年近畿で行われたさくらコンの開催地域。
ライヴに適した会場が少ない京都を除外すると、
近畿では奈良だけさくらライヴが無かった事になる。


別に奈良でライヴをしてない訳ではない。
去年はあーや、おとめが奈良100年会館でライヴをし、
今年はごっちんが予定に入ってる。
大昔に一度奈良で娘。コンをしてるそうだが、
それは“あの方”が加入してまだ間も頃の話。
今とは訳が違う。


私はあの御方を凱旋させない事務所の陰謀に苛立っていた。
高橋さんの福井での凱旋ライヴを観てから
その気持ちは一層強くなっていった。
しかし、いざ奈良ライヴが実現したら
無事ライヴが終了できるだろうかという不安も同時にあった。
それほど奈良でのあいぼむは圧倒的存在なのだ。


私は聖地・奈良方面で営業している。
奈良の空気に触れ、あいぼむの事を少しでも理解したいという
崇高な目的の為、自ら進んで選んだ道。
そんな私が奈良を毎日のように訪れていて気付いた事がある。
あいぼむは現人神(生活の一部)として存在してるのだと。


実例を挙げると奈良では『加護』という
文字だけ書いてるGTR(車)が走っていたり、
某大企業の重役の机に彼女の生写真が当然の如く飾られてたりする。
それもハロショ限定写真が。


よくライヴ会場で特攻服を着てる人間がいるが、
その心理は大半は己がその子を強く推しているという
顕示欲からきていると思われる。
だが、奈良の勇者達はそんな見せかけに囚われない。
あいぼむを生活の一部とし、彼女と共に生きている。
奈良は静かに熱い。


【 閑 話 休 題 】


そう、あれは先日の出来事だった。
商品トラブルがあり、東大阪方面から奈良に車を走らせていた私。
スピードを上げて客の所へ急いでいる途中、
私の前に一台のトラックが無理矢理割りこんできた。


黒煙を撒き散らしながら、狭い二車線を蛇行運転するトラック。
典型的なトラック野郎といった感じだ。
追い越す事もできぬまま、後ろについて走っていると
トラックに何か描かれてるのに気がついた。


それは遠目からでも、ただならぬオーラを感じる事ができた。
先ほどまで蛇行運転だったトラックが徐々にスピードを上げてくる。
私はそれが何なのか知りたくて必死に食らいついた。
そうこうしている内に、トラックが信号待ちで止まった。


「15m…10m…5m…」
トラックに近づくにつれ全身に震えが走る。
とにかく携帯のシャッターをきった。



『奈良(営)』!!ま、まさか!?


オカマ覚悟で更にトラックの後ろにベッタリつけて
指を震わせながらも携帯カメラでズームアップ!!



『加護建送』キタ━(゜∀゜)━!!


奈良ナンバーでここまで気合の入ったトラックはそうはいまい。
神族だ!神族に間違いない!!
こうなると頭の中パニックである。
握手を求めようか、一緒に写真をお願いしようか
いろいろ考えてるうちに信号が青に変わってしまった。
更にスピードを上げて爆走しだした聖なるトラック。
相変わらずの黒煙だが、よく見ると他のトラックとチト違う。
どこか勇ましくてかっこいい。胸キュンだ。
あいぼむに「安全運転してね」と言わせながら、
自身は法定速度完全無視な走りを魅せる所も最高だ。
抱かれたいトラックNO1である。


京都の領域まで入ったので追いかけるのは断念したが、
私の興奮は冷める事は無かった。
「いる!神族は確かにいる!」と。



奈良の勇者達は見せかけに囚われない。
あいぼむを生活の一部とし、彼女と共に生きている。
奈良は静かに熱い。<<加護建送様へ>>


無許可での撮影及び使用、大変申し訳ありませんでした。
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