『オールトヨタ・ピュア・ミュージック』<マジ最終>

恋のバカンス
もう何百回聴いたか判らない耳馴染みのメロディ。
発売から半年も経過してないのに懐かしさすら込み上げてくる。
大舞台にも怖気づくことはなくニコニコとご機嫌な様子で歌うお二人。
可愛さと風格の漂うその様子は最後列の人達にも伝わったことだろう。


オープニングで一般人とのズレに恥かしさを憶え
意気消沈していたヲタ達も流石にダブルユーの時には
水を得た魚のようにピョンピョン飛び跳ねていた。


それにしても最前VISIONは違う。
ただでさえクールな恋バカが当社10倍の迫力で押し寄せてくる感じ。
瞬きせずに泣きながら棒立ちで脳裏に焼き付けたかったけど、
最前でそれをやるとただの変態になってしまう。
あいののにノリの悪い男と思われるのは氏より重い罪。
結局は中途半端に踊って気がついたら
終わってたという最低のパターン。まるでポマト。


続いて歌われたのが。


『サウスポー』


走召観たい⇒動かない⇒ノリの悪い男⇒腹切り⇒ヤダ⇒踊らなきゃ
走召観たい⇒動かない⇒ノリの悪い男⇒腹切り⇒ヤダ⇒踊らなきゃ
脳内ルーチンが私を追い詰める。


ライヴに来る人間には“参加したい”という当然の共通意思がある。
だがその中身は「踊りたい」「バカ騒ぎしたい」
「ひたすら観たい」など様々なベクトルが存在する。
だが、5列以内の人間はそのライヴを盛りあげる義務がある。
アーティストを喜ばせる責任がある。それが漢というものだ。


その特殊空間の中でも最前は更に別格だ。
反応どうこうの問題じゃなく嫌でもアーティストの視界に入ってしまう。
「お前に何ができるのだ?」とその人間の人生を問われているのだ。


私は…私は…またポマトしてしまった。
あいののに人生問われても「え?好きっす!大好きっす!」くらいしか
返せなかったという訳ぇー。人生やり直します。


ちなみに投球のモーションのフリをする所での
ののたんの足の上げかたが半端じゃなかった。知ってる限り過去最高。
あのモーションから本気で球を投げる所を是非見たいと思った。
多分イチローを処理れるかもしれない。


淋しい熱帯魚


はいポマトポマト。
一般人にアピールするには素晴らしい流れだった。
クールで可愛いωを見せた後は、サウスポーでアクティブに攻めて、
お次は甘美で切ない熱帯魚。多彩なωの魅力を伝えるには最高の流れ。
私は観てないけど後ろの一般客まで盛りあがりまくってたらしい。


『あぁ いいな!』


TVや後席では伝えきれない感動がそこにあった。
時計ウサギに導かれ不思議の国へと辿りついた
おっさんアリスのような気分になる。
もう言葉では表せない。
宇宙人に連れ去られた人間が逆催眠術で
ヘッタクソな絵を描くくらい説明できないのだ。だって未知だもの。


最初はポマってたけどもう我慢できなかった。
棒立ちでちょっぴり泣きながらその芸術を堪能する事にした。
「加護さん辻さん!こんにちはです!でんでんと言いますです!」
「違うっす!ただの変態じゃないっす!次世代変態っす!!」
神と奇跡に心の中で必死に言い訳した。怪しくないですと。


こうして曲も終了し、司会進行のお姉さんから
二人にいろいろ質問されるが記憶とびまくりで憶えてない。
「お二人の元気の源は何ですか?」という問いに
「会場の外にある屋台で食べたやつ」みたいな感じで
やっつけ解答してた気がする。


(ここから最後までωは登場しないけど軽く流れを。)


続いて河口恭吾登場。
HEY!×3で観た時以上にテンションが低い。
ヲタのωとのテンションの違いに萎えたのか雨が原因だろうか判らない。
単に髪が纏まらなかったのだけかもしれない。
ωの後という事で夢幻想(ペガサスファンタジー)の世界にいたため
半分も聴いてないけど「やるな!」って思った。


お次はkiroro
ハロプロメンのカヴァーと比較して聴いたりした。
本家だけあってさすがに上手い。
沖縄の方言で歌った曲も披露したりもしてた。「やるな!」。


トリを務めたのが海援隊
今回ダブルユーの次に衝撃を受けたのがこの海援隊だった。
マッタリと登場して漫談していたかと思えば
「三年B組!!」といきなり振ってくる武田鉄矢
それをヲタ&一般人が「金八先生!!」と阿吽の呼吸で返して
贈る言葉』から海援隊のステージが始まった。


全4曲(?)なのに30分以上のステージ。
曲よりもトークの方が長いという無茶な事をやってくれた。
でもこのトークが下手な芸人よりも全然面白い。
ツアー中での出来事、親、学生時代の事などを
二段、三段オチをつけて楽しませてくれた。
GLAY”とか近年のワードも織り交ぜながら、
それでいて万人に判るトークをする武田鉄矢
老練ならではの職人芸がそこにあった。
ダブルユーのMCは全ての既成概念を打ち砕く所が特に素晴らしいけど、
正反対とはいえ鉄矢もまたMCを極めし者だった。


こうして海援隊も歌い終わり全てのアーティストが
集まり感動のフィナーレを迎える事となった。


思わぬ伏兵に驚いた私。
他者との共演は刺激にもなるし勉強になる。
「あいののも鉄矢にはきっと驚いたし喜んでるだろうな」と
出てくる二人の表情を期待して待っていたら…



めっちゃ不機嫌だった。



鉄矢長すぎたっすか?
長髪うざすぎ?
オヤジしか笑えないネタでした?


待ちくたびれたのか理由不明だけどとにかく不機嫌。
ゴメンナサイ。鉄矢には強く言っときます。本当ゴメンナサイ。


最後は客席と一丸となって『翼をください』の大熱唱。
気のせいかあいのの以外マイクが入ってない感じがした。
小学校の頃は強制で歌わされ、24時間とかで歌われるのを観ても
偽善にしか感じ無かった『翼をください』が
この時ばかりは魂にまで伝わってきた。
(詳細を書きたいけど時間無いので断念)


1000発花火が打ち上げられ、それを喜ぶ二人。
その二人を拝見できて大喜びするヲタ達。花火?シラネ(゜⊿゜)状態だ。
こうして悪天候にも関わらずオールトヨタ・ピュア・ミュージックは
大成功で幕を閉じた。
トヨタの歴史にダブルユーの名が刻み込まれた事だろう。