『松クリスタルin大阪厚生』

すでに一週間経過してますが松浦亜弥in大阪ライヴに
行ってきたのでその感想でも。


OPBGMにドナ・サマーを使用、発破、ステージの一部が持ちあがる、
アナウンスの代理など、噂通りごっちんコンで行なわれてた事が
見事に継承されてました。
これを「パクり」と批判する人間もいるみたいですけどね。
ホントの起源を言えばキリがないし、
同じハロプロ同士、いい手法ならどんどん取り入れるべきでしょう。
これは演出の一つでありアーティストの実力とは
なんら関係ない事ですからね。


ツアータイトルに『クリスタル』とつくだけあって、
ステージセットは青いクリスタルで埋められた
シンプルで幻想的なイメージのものでした。
単純な分誤魔化しが効きにくいし、
その分あーやの言葉や歌声がダイレクトに伝わります。
照明のスタッフまで代わったのか
その瞬間に応じた絶妙な切り替えで
彼女の世界を引き立たせるのに一役買ってました。


肝心のあーやはとにかく大きく感じました。
代々木を成功させた自信からか、
私自身がその事が頭にあったからか理由は判りません。
ただ、名古屋千秋楽の時は先行き不安だったし、
正直代々木が埋まるとも思えなかったので
彼女に対する自責の念はあります。


そんな私の戸惑いなど、どこ吹く風とばかりに
飾りのない笑顔で彼女はいつもの調子でファンを楽しませてくれた。
『後悔しない』『毎日を笑顔』を座右の銘にし、
ネガティブな考えを許せないあーやが(いい意味で)
変わるはずはなかった。
常に前進を続けながら“ふるさと”を感じさせる
彼女を今回ほど頼もしいと思った事はありません。


変わるといえばヲタが変化してました。
ただ騒ぐだけのバカヲタが激減してます。
現にラスナイの静寂は3/4回成功したし、
MCでも不必要に騒ぐバカがほとんどいないんですよ。
代々木の成功か、バカヲタがW&工房に移行したか理由は知りませんが
私は本当に松浦亜弥が好きな人だけが
残った結果だとして喜びたいです。


ライヴで『松浦亜弥Q&A』というVTRが流れるんですが、
VTRとは別であーやが着替えをしてる所を
シルエットで観客に見せるんですよ。
勿論偽物だと思いますが、そのシルエットに観客が無反応なんです。
「ハァーン!」とか冷やかしの声などなく、
みんなVTRに夢中になってました。


今回のツアー。
私がスタッフに唯一文句を言いたいのは
このシルエットの部分だったんです。
本質的な質問に一つ一つ真っ直ぐに答えるあーやのVTRを流しながら
同時にエロチズムしか感じさせないシルエットを舞台で見せる。
この事にどれほどの意味があるのかと。
舞台の、そしてファンの質の低下を招くだけだと言いたかった。


でもファンはシルエットを無視した。
一時期はハロプロで最も底辺なファン層だと思っていた
あやヲタがスタッフよりも逆に大人な対応するなんて
考えてもみなかったし、嬉しかったです。


『松クリスタル』。
新たな試み、成長したファン、
不屈の意思を持ちながら進化を続ける松浦亜弥
それぞれ混じ合いながら澄みきった水(クリスタル)へと変化する。
新たな方向性を見つけた。そんなライヴでした。