『ザ☆メロンショー!』

インスタントラーメン作らせたら全国レベルの自信があるでんでんです。アニョ!
伊達に朝昼晩ラーメン食べ続けてたんぱく尿出してないゼ!!


という事で。
はい。逝ってきました。メロンコン。
this is 運命』まではメンバーの名前すら知らない状態だったし、
メジャーなハロ系では唯一今までライヴに逝った事ないユニットでした。
が、今回はプッチの『ぴたクリ』やタンポポの『聖なる〜』がある事とか、
ヲタの様子とか、ドンキホーテとかいろんな政治的な絡みがあったので
参加する事に決めました。
クリスマスに暇だったからじゃないヨ。政治的なんだヨ。


会場に入ってまず気が付いたのは女の子が多いこと。
メロンファンって男しかいないと思ってたんで意外でした。
男は真面目系が多かったのもこれまた意外。
(一時はメロンヲタが現場最強とか聞いてたんで)
Tシャツとか装備はしてるけどあくまで王道スタイル。


ブザーが鳴りライヴが始まる。
メロン記念日のテーマ』に合わせてヲタが合いの手を入れるが
ノリ方がイマイチよく判らない。
サイリウムがほとんど緑一色に染められたのが印象的でした。


(途中の曲は省略)『ぴたクリ』だけどなんか滅茶苦茶楽しかったです。
オリジナルを他の人に歌われるのが嫌いな人間なんで
もっと拒絶するかと思ったけど平気でしたね。
続く『聖なる〜』はもともと生で観た事なかったからか純粋に感動しました。
ってか、普通に歌いこなしてるのにビックリです。


『This is運命』
半分この曲の為に来たようなもの。
「さぁはっちゃけるゼ!」と踊る気満々だったけど、
指揮棒とかフリがほとんど無くなってますた。
ひたすら煽り、ヲタもひたすらノル感じ。
指揮棒振ってるヤツはオールドタイプだと言わんばかりの
空間だったけどそれでも指揮しました。エアギタしました。
あやコンで言ったら夏男の間奏で『綱引き』するようなもんかな。
無知って怖いですぅ。


感想としてはまずヲタの統制が取れてるなぁと感じました。
迷惑暴れ系は工房に流れたという話も聞くし、
純粋にメロンが好きな人ばかり残った結果でしょうか。
合いの手とか多いけど、歌い手の邪魔するものは少ないです。
ごっちんコンに近い感じを受けましたね。


MCも驚きでした。ボード厨を「大阪は自己主張が強い♪」と
言って誉めてるんですよ。
こんな事言ってたらいづれ収集がつかなくなりそうだけど、
ならないんでしょうね。
ヲタの気持ちに立ちつつコントロールするのが上手いです。


あと、柴田さんオンリーで観るつもりが村田さんに
かなり目を奪われました。
なんか判らないけど深いです。村田さん。
はい。こんな感じでメロンコン初体験ドッキドキレポ終了。











_______【余談(…に見せかけて本命】___________



ライヴを終えた私は愛馬の(バイク)黒王号にまたがり会場を後にした。
街角はクリスマスのイルミネーションに色づき、
恋人達は聖なる夜を楽しんでいるようだ。
だが、そのお陰で道路は大渋滞。走召渋滞。
カップル達に呪いをかけながら渋滞の隙間をすり抜けていく。


市内を抜けだした後は、最速で帰宅できる堤防沿いのルートを
走るのだが、聖なる夜の為か道路封鎖されていた。
迂回して国道を走るのは別に構わなかった。
だが、今夜はクリスマス。
クリスマスによって道路閉鎖されたと思うと許せなかった。
カップルに陵辱された気分になる。
意地でも堤防を走ってやろうと裏道を潜りぬけ堤防を走る事に成功した。


もうすぐ12月も終わる。
冷たい風が容赦なく吹きつけてくるが、
メロンコンで微妙なテンションになった私には効かない。
走りながらずっと自問自答していた。


「メロンに“メリークリスマス”と言われてうれちかった!?」
「メロンコンで完全燃焼できた!?」
「まさか通路なのに警備員にほとんど注意されなかった?マ・ジ?really!?」


先ほどまでの未体験に頭の中が半分混乱してる。
自分の感情がよく判らない。
こんな気持ちのまま堤防で走れる最後の地点まで到着した。


最後の地点。
ポールが堤防を遮断して車はおろかバイクも通る隙間もない。
が、道路からはみ出した土手にバイク一台分が通れるような
道なき道が一筋だけ延びている。
堤防の横に無理矢理造っている為、
一歩間違えれば下の用水路に転落するという危険極まりない道だが、
黒王号に乗って10年以上のキャリアの私には関係ない。
いつものようにゆっくりと慎重に手綱をさばいていったつもりが、
半分メダパニ入ってる私は馬を乗りこなせていなかった。
雨でぬかるむ雑草…歪む重心…傾く体…


愛馬がどんどん用水路の方へと吸いこまれて逝く。
危ないっ!!
倒れる瞬間、堤防の方へ身を投げだした。
そして必死に愛馬を支える。用水路などに落ちてはお終いだ。
命から7番目くらいに大切なMY愛馬。こんな事で死なせてなるものか!
ってか、ここで死なれたら俺が明日から死ぬ事になる!


傾斜は40度程度で決してきつくは無いが、
雨で芝生は濡れており気を抜けば一気に持っていかれてしまう。
普段は重量感溢れて大好きな黒王号も
この時ばかりは馬体重(217キロ)が憎らしくて仕方なかった。
昔、特攻の拓でZⅡを持ちあげてる奴がいたけどあんなの漫画だ!(漫画だけど)
サップもバイクを担いでる広告あったけどありゃ合成だ!(持ち上げそうだけど)


漫画や合成に突っ込みを入れながら私は現実と戦っていた。
さっきまでメロンに参加してたのが夢のようだ。
カップルを呪ったのがいけなかったのか?
ハンチク者がメロンに参加したから天罰が下ったのか?
加護さんごめんなさい。辻さんごめんなさい。
甘く見ていた村田さんごめんなさい。


助けを呼ぼうと周囲を見渡したがやはり夜の堤防。当然人などいない。
少し離れた所に一台だけ『愛國』などの文字が貼られた黒のワゴン車がエンジンかけて
近くに止まっていたが、100%アッチ系の人だ。全く期待できない。
馬を引き上げる力はなく、転落を食い止めるのが精一杯の状況。
このままでは力尽きるだけ…。
絶望に打ちひしがれて少しづつ全身の力が抜けていく。
もうダメだと思った瞬間、向こうからバイクのライトが近づいてきた。


「大丈夫ですかっ!?」


年は25歳くらいだろうか。私の姿を見るやいなや
その青年はバイクから飛び降りこちらに救出にきてくれた。


私の姿を見れば大丈夫じゃないのは一目瞭然。
通常なら「見れば判るがな!」と突っ込みの一つでも思い浮かぶだろうし、
売り言葉に買い言葉で「大丈夫です!」と返すところだろう。
でも私が返した言葉は。


「ウォォォ!!」


「うぉぉぉ!!」だけ。
人間、ホントに必死な時には何も答えられないのがよく判った。
現状を察してくれたのか、青年は更に急いでこちらに来てくれた。
そして、濡れた雑草や地面など気にせず青年は全力で黒王号を引っ張ってくれた。
これで助かる。ママンの暖かいスープが飲める…はずが。


黒王号は動かない。
なんとか起こす事はできたがエンジンをかけてもタイヤは空回りするだけで、
二人がかりでも黒王…、いや鉄の塊を引き上げる事ができなかった。
「kpほyごあy!!」
「fgdfがえう!!」
二人で意味不明な言葉のやり取りをするが結局鉄の塊を支えるのが精一杯。
青年さん。テンパるまで本気で手伝ってくれてありがとう。
でももういいよ。僕はもう疲れたよパトラッシュ。
完全に諦めモードに入りかけたその時…


「兄ちゃんらどないしたんや?」


近くに止まっていた右翼車から中年男性が声をかけてくれた。
その姿は間違い無く極道 サンタだ!!
サンタが私を助けに来てくれた。



サンタが堤防にやってきた/でんでん


真っ黒なトナカイに乗って サンタが堤防で待機してたよ


何をしていたのかな プレゼント 詰めこんでたのかな


法はサンタを許さなくても 今日から僕はサンタの味方だよ  


あ、でもあんま近寄らないで ちょっと怖い マジ怖い


ちょっと強面のサンタさん 右曲がりのサンタさん



助けに来るなりおじさまは「それ引っ張るぞ!せ〜の!」と陣頭指揮を取り、
自らも闇の力を奮ってくれた。
先ほどまでの死闘が嘘のように217キロの鉄がグングン引き上げられていく。
中年男性が一人加わるだけでこの違い。
さすがモノホンは違う。マンパワーがものごっつい。


こうして無事黒王号を助け出す事に成功した。
何度もお礼を言おうとする私に「よかったネ!じゃ!」と颯爽と立ち去る若者に、
何事も無かったように携帯電話で喋りながら車に戻って行く中年サンタ。
あんたらカッコつけすぎだよ!!眩しすぎるよ!!


そんなクリスマス夜の出来事でした。