トライアングルエナジー【後編】

※前回のあらすじ
事務所の男意気のみで結成された後浦なつみ
当人達の意思とは裏腹にライヴツアーまで決行された。
場所は京都、予想を越えた松浦氏と安倍氏のガチぶりに会場は凍てつく。
「下手な発言すればやられる!」共にカウンター使い同士の
戦いは一瞬も気が抜けない。このまま千年戦争に突入かと思われたが…



TIME UP。
世にも恐ろしい亜弥&なっちMCはごっちんソロコーナーの
お時間となり終了しました。
あの風景を見て子供達は何を感じたのだろう。
おっさん達の胸に去来するものは何?
子供達はきっと大人の階段をダッシュで駆け上りまくった事でしょう。


(この後ソロコーナー、いろいろ中略。)


モーニングコーヒー』。
娘。の魂とも言えるモーコーを天下のなちごまが歌う。
「誰のお陰でここまでモーニング娘。が大きくなったと思ってるんだ!?
 あんっ?誰が本当の娘。だ!?俺の名前を言ってみろ!!」
こんな感じで私の中のなちごまが激しく主張してきました。
モーコーを娘。以外が歌うのは許さなーい。
でもなっちだから仕方なーい。ごっちんもいるしー。
しかも、この前にあーやが『ドキLOVE』を歌ってるんですよ。
この辺りのコンビネーションが保守派の私には1番きつかったです。


『シャイニング』/あーや・ごっちん
ミキティ専用曲だと思ってたシャイニングだけど、
ごっちんが見事に歌いこなしてました。ビビリました。
少し鼻にかかる所とか、元々ミキティごっちんって歌い方似てますが、
それでもごっちん恐るべしです。


この後はあーやとごっちん二人だけのMCです。
あーやとなっちほどじゃありませんが何気にアレでした。



从‘ 。‘)<今日どうしたの?髪。


( ´ Д `)<短くしたの。


从‘ 。‘)<へー。どのくらいで伸びるの?


( ´ Д `)<早い時で1日。長くて1週間くらいかな?


从‘ 。‘)<合わせてくれてありがと
从‘ 。‘)<今日エクステンション付けてないんだね。
从‘ 。‘)<似合ってる。


( ´ Д `)<ありがと。


从‘ 。‘)<じゃあ、後藤さんがこだわってる事教えて。


( ´ Д `)<あのねー、スリッパにこだわってる。
( ´ Д `)<いろんな種類があるけど、スリッパの先から
( ´ Д `)<指が出るタイプがお気に入りで。
( ´ Д `)<でもウチには3ヶしかないの。


从‘ 。‘)<3つもあれば十分じゃないの?


( ´ Д `)<ウチの家族大所帯だから。


从‘ 。‘)<あー、そうだね。


从‘ 。‘)<なんで先から指が出なきゃ駄目なの?


( ´ Д `)<えー、指が出てると階段でころんでも
( ´ Д `)<踏ん張れるじゃない?


从‘ 。‘)<・・・えー?(会場と一緒に)



( ´ Д `)<はっ!?(怒)



从‘ 。‘)<逆切れした(ニヤリ)


( ´ Д `)<まっつーは?


从‘ 。‘)<私は冷え性で、寝る時モコモコの靴下履いてるの。
从‘ 。‘)<そのくらい冷え性で。女性ならわかるよね?
从‘ 。‘)<ここだけの秘密の話なんだけど、私メディキュット使ってるの。


( ´ Д `)<いや、もう秘密の話じゃなくなってるから



詳しく語るとアレなんで省略しますが実に危ない。綱渡りチックです。
ごっちんは二の太刀要らず、極真みたいなもんですからね、
下手に心の内に踏みこんではいけません。
ほのぼのした中にも人間関係が見え隠れした高度なMCでした。


『恋のやじろべえ』/ごっちん・あーや
ハロマゲドンで2期タンポポが解体されて
3期タンポポが歌った最初で最後の曲。
実は今回のライヴで1番楽しみにしていた曲です。
当時は2期のタンポポの件もあり死んでも買わないと誓ってましたが、
何気に凄い名曲だと思ってました。
この名曲を最強の2人が歌ってくれるんです。
なんのわだかまりもなく、純粋に曲として楽しめるのが嬉しかった。
でも衣装やかわいい振り部分のカットもあってか、
オリジナルとは随分印象違いましたけどね。
『恋のやじろべえ(叶姉妹ver)』になってました。


『LOVE LIKE CRAZY』
シツレンジャーのC/Wですが三人ともめっちゃカコイイ!
他の曲もそうだったけど、その中でもごっちんさんの動きがヤヴァイです。
完全に黒入ってます。
ダンスなんて注視しない限り、大した差なんて気付かないもんですが
ごっちんさんのは嫌でも目に飛び込んできます。引きつけられます。
ダンスだけで魅せる事が出来る人ですよ。


(時間無いんで中略。)


『でっかい宇宙に愛がある』
アンコールの後、最後に歌った『でか愛』。
もうハロー系ライヴのシメとして恒例になってきてますね。
正直この曲余り好きじゃないけど、
最後にステージでメンバー達が手を繋いで万歳をするシーンだけは好き。
客席もマネして横の知らないヲタと一緒に万歳。
まさに愛のある一体感に包まれてライヴが終了するんです。
ところが後浦なつみコンでは…



三 人 手 を 繋 が ね ぇ ー ! 



最後の最後まで修羅。
ステージには微塵も愛はありませんでした。カッコ良すぎ!
勿論それぞれのヲタ達もNO TOUCHで万歳。流石はウルフの子達だ。
これにて後浦なつみコンは終了しました。


「次はこのメンバーで全国制覇したいね!」


こう語ってくれた彼女達。
微塵も思ってないくせに。微塵も思ってないくせに。微塵も思ってないくせに。
でも私は信じたい。また後浦なつみのライヴツアーが組まれることを。
事務所の男意気を。



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≪あとがき≫


低い評価もちらほら目にする後浦なつみコン。
誉めてる人間でも歌に関しては“カラオケ”という形容で卑下している。
しかし今のハロプロのライヴは全て“カラオケ”だ。
何を指してカラオケを呼んでいるのだろうか。


後浦なつみは最高の三人が揃っただけあって
ステージパォーマンスも、歌唱力も全く申し分ない。
“オリジナルと別人”なのと“聞き手の思い入れ”という部分で
批判する人間達は認めたくない、認められないのだろう。
私も懐古主義のロートルなので気持ちは十分すぎるほど判るし、
当時を知る人間なのでライヴの正当な評価もできないだろう。


ただ。
三人の事も曲も全く知らない人間がこのライヴを観たら
どんな感想を抱くのだろう。
その人にとっては全てが新鮮なオリジナルであり、
感性のみで正常な判断がなされる。


カラオケだけどカラオケじゃない。