卒業式

4期の初舞台の場所でありビートルズ(ドリフ)が演奏した武道館。
小春の初陣、やぐの居ない娘。コン、梨華っち最後の娘。ライヴ。
始まる前はいろんな気持ちが交錯していた。
悲しさはなくどこか不思議な高揚感だけがあった。


スクリーンでメンバー紹介されていく。
1番大きな声援は勿論主役の石川梨華
梨華ちゃん」なんて恥かしくて呼んだ事なかったけど、
この日だけは照れを捨ててコールする。
『第六感ヒット満開!』ツアーラスト、
そしてモーニング娘。石川梨華としての最後のライヴが始まった。


マンパワー』、『浪漫』、『独占欲』、
次々と歌われていく中でこれが最後だとか何も頭に浮かばない。
“ただひたすら楽しい”。
娘。の歌とパフォーマンスに酔いしれた。
そしてMC。小春の登場に会場の場が和む。
卒業式のライヴに新メンバーを紹介するのはお約束となっているが、
小春ほど最初からファンに歓迎された子も珍しい。
本人の持つ雰囲気と、今の娘。の現状、
そして何よりも石川梨華卒業コンの空間が幸せに包まれていたのが大きい。
小春が道重氏の十八番、うさちゃんピース
早くも体得しているあたり次世代の波を感じる。


この後も次々と繰り出される曲を何も考えず楽しんでいた。
そして『...好きだよ!』をセンターで豪快に
踊る梨華っちを観てハッと我に返る。
やぐと梨華っちの姿がだぶって見えたのだ。


大人数の娘。の中でやぐは1番小さい。
小さいけど一つ一つの動作は誰よりも大きかった。
それでいてやぐを見れば元の振りが判る丁寧さがある。
私はダンスを憶える時はいつも彼女を手本にしていた。


梨華っちも普段からダンスは激しい方だが、
この日は格別の動きをしてた。
娘。としての最後のライヴだからという理由だけでなく、
卒業式を迎える事ができなかった
やぐの魂も引き継いでくれたんだと都合よく解釈。


卒業式。
手紙、メンバー達から贈る言葉、感動したし泣いた。
最後まで笑顔でハッピーに駆け抜けた梨華っちらしい卒業式だった。
でも何か判らない寂しさが残った。


ライヴ終了後。やぐとあいのの、OG達が会場に来ていた事を聞く。
この時やっと寂しさの理由が見つかった。


翌日の記事。
ステージ裏では見に来ていたOGたちの姿を見て思わずホロリ。
“卒業式”ができなかった矢口とともに遠慮なく泣いたという。


私は先輩の前で泣き出す梨華っちを見たかったのだ。
先輩に認められ卒業を祝福される瞬間が見たかったのだ。
ステージ上で梨華っちが最後まで笑顔だったのは、
先輩としての誇りもあるだろうし、
自分を昔からよく知り、成長の過程を見届けてくれた
先輩が儀式の場にいないのもあった。


舞台裏ではやぐと共に泣いた梨華っち。
きっと最高の卒業シーンだったんだろう。
見る事はできない。
見せるものじゃない舞台裏のもう一つの卒業式。
その空間に想いを馳せる事で私の中の卒業式は終了する。


矢口さんありがとう。
梨華っち卒業おめでとう。




※レスは次回にでも。申し訳無いっす。