終わらない祝福

あれから三日。目を閉じれば昨日の事にように思い出す。
会場の熱気、ファンとメンバーの祝福の言葉。そして辻さんの笑顔。


はい。幸せの国からこんばんは!でんでんです。
のの聖誕祭を終えて緊張の糸が切れたのか、
謎の疲労でここ数日は天国に旅立ってました。
聖誕祭レポはピストル氏が驚異の記憶力で詳細に書いてくれてるので、
私は老人の独り言でもポツポツと語りますよ。お茶の用意OK?


四期生として娘。に加入した辻さん。
黄金の四期と呼ばれたメンバーの中でも、
特に将来を有望視されていました。
やがてよっすぃ〜はプッチに、あいぼむ梨華っちはタンポポにと
既存のユニットに配属されていきますが辻さんだけは無所属でした。
後にミニモニ。という運命のユニットが結成されその才能を発揮しますが、
娘。の曲では相変わらず大したパート割を与えられず、
シャッフルではいつも大人数ユニットの飛び道具的扱いでした。
年を重ねるごとに更に磨きがかかる辻さんの才能。
娘。後期には声に深みと低音の重みが増して、
辻さんファン以外の人間からも歌唱力で多くの賞賛の声を聞くようになります。
「ののは最終兵器」。
ののが脚光を浴びる日は近い。のの推しなら誰でも予感してました。
結局、最終兵器は使用されぬまま卒業してしまいます。
Wとしての活躍は周知の通りだけど、辻希美さん個人として
何かをしてもらったって事はこれまでほとんど記憶がありません。
だからこそ今回の聖誕祭はののに喜んで欲しかった。


聖誕祭夜は本当に凄かったです。
のののアナウンスから始まり会場が祝福ムード一色に包まれました。
メロン推しもあーや推しも皆がののを祝ってくれてるんです。
隣ではピストルが“のの誕生日Tシャツ”を着て
電光ボードにお祝いメッセージを書いて掲げています。
今や完全にあいぼむ反応厨となった彼には勇気のいる行動だったはずです。
あーや右翼のうめめ氏も“ののリウム”を作ってくれてました。
スタッフの気遣い、メンバーのお祝いの言葉も嬉しいけど、
全く関係のない他のメンバー推しの人が祝ってくれたのが特に胸にきました。


今回のパーティコンは全体的には完成度の
高いステージとは言えないかもしれません。
でもコンセプトである『パーティ=一座』という意味では、
素晴らしい一団であると断言できます。
聖誕祭の日『桃色〜』の曲の途中、一言アドリブで何かを言う場面でののは


从 ´酈`)<みんな笑ってるぅ〜!?


と私達に言いました。
「盛りあがる」でも「楽しむ」でもなく「笑ってる」。
聖誕祭で何気にこの言葉が1番衝撃的でした。
歌を聴かせるより、何よりもまずは観ている人に
笑顔なってもらいたいと願うその気持ち。
その純粋な心が他の共演者達の心の壁を取り払い、
ファンのわだかまりを無くして楽しいライヴへと昇華してくれる。
後浦なつみコンでは絶対にありえない空間がそこにできるんです。


アンコールが終わり最後に締めの言葉を任されて
辻さんは…


从 ´酈`)<隣の人と手を繋いでくださぁい。


隣の誰推しかすら判らない赤の他人と手を繋ぐ。
ライヴは戦場、隣(ヲタ)は敵兵として挑んできた
私にとって他人との握手は自殺行為に等しかったがこの日は違う。
チラリと横目で隣の彼をやさしく見つめる。
彼もこちらも苦笑気味に見つめ返す。
どちらともなく差し出す手と手。そして高々と万歳!!
こんな小さな世界が私以外の場所でも次々と作られたことでしょう。
ののが10人いたら世界平和すら実現できたでしょう。


メロンの方々、スタッフさん、ライヴに参加した皆、影に徹したあーや、
最後はやっぱり決めてくれたあいぼむ、
そして心の底から喜んでくれた希美さん、皆どうもありがとう!!