ハロプロコンin大阪城(後編)

前回のあらすじ
ドラマーまことのサプライズに全米が笑った。
愉快なまこと君。子犬も笑ってる。お日様も笑ってる。
最後は客席と一緒に「にんげんっていいな」の大合唱。まことは星になった。



LOVEマシーン/娘。卒業メン(やぐ以外)』
耳馴染みを越えて半ば聞き飽きたイントロが流れ出す。
客席ももう慣れたもの。
だが、ステージにいるメンバーが判った瞬間に湧きあがるどよめきと歓声。
UFAは遂に奥の手を使ってしまった。
卒業メンバーのみで娘。の曲を歌わせてしまった。
「昔と今は違う」比較すまいと思っていた者達へ
どちらが好きなんだと言わんばかりに選択を迫ってきた。


歌はともかくダンスは今の娘。の方がレベル高いかもしれない。
可愛い子も今の方が多いかもしれない。
もう今じゃ何が“モーニング娘。らしい”のかすら判らないけど、
私の中で生き続けていたモーニング娘。がこうして帰ってきた。
黄金期と呼ばれたあの当時の無敵感を再び味わえる喜び。
“カラオケ”に涙が出た。


やぐが居ないのは司会業が判った時点で既に諦めていたこと。
(同じ司会のまことはドラムでヤンチャしやがったけど。)
彼女や卒業メンバー達の気持ちを考えると複雑だけど、
しっかりと方向が定まり落ちついてから改めて参加しても遅くはない。
よっすぃ〜もいて、一〜四期の曲を歌うその時こそ本当の復活だと思うから。


懐メロのTVとかよくご本人が登場して歌うじゃないですか。
その度に歌声や容姿の変わりように大抵ショック受けるんです。
でも卒業メンのLOVEマシーンは圧巻の一言でした。
当時から数年しか経ってないし、みな現役だから懐メロ歌手と
比較にはならないけど全てがシックリくるんですよ。
裕ちゃん飯田さん保田さんのような、屋台骨を支える側の人間が
表の舞台にもきちんといて、あの梨華っちが逆に地味に支えてる。
あいののは当時の剛速球に変化球を憶えた遊撃隊。
そして真ん中にドンと立ってる二本の柱。なちごま。
それぞれに役割というものがきちんとあって無駄がない。
歌やダンスなどといった表面的な部分ではなく、
もっと根本的な所が素晴らしいバランスで存在していた。
今の娘。と比較させられて改めて思い知りました。


嘘。スンマセン。ごっちんだけはちょっと違和感憶えました。
LOVEマが誰の曲かといえば間違いなく後藤さん。
でも自分には外国人選手にしか見えなかった後藤さん。
聖闘士星矢で例えるならフェニックス一輝みたいな。
ピンチの時だけ助けに来てくれる、馴れない群れない漢みたいな。
元々娘。時代からウルフなオーラでまくりだったけど、
ソロで活動してその牙が研ぎ澄まされたのかもしれません。
とにかくごっちんだけは逆輸入な感覚でした。



“カラオケ”も来る所まできた今回のハロプロコン。
マイナー歌手(ユニット)は持ち歌を歌うことさえない。
増えすぎた人数に限られた時間では不可能なのは判ってるし、
カラオケにして進めていけば無難なのも判るけど
『悔し涙ぽろり/小川・前田』とかどこを狙ってるんですか?
誰が喜ぶんですか?
カラオケでもいいからせめて意味のあるものにしてほしい。


LOVEマシーンもそう。
やぐ抜きで心からロートルヲタが喜ぶと思ったのだろうか。
でも完全な形ではないにしろ、事務所がロートルの気持ちも
考えてくれてる事に少し安心しました。
“需要がある”と考えてした事だしね。
ネットで過去にこだわった書き込みは見苦しいだけだと思ってたけど、
事務所がそうした姿勢なら愚痴も懐古も全ては未来へ繋がる。



まずはダブルユー単独コン
やれって話だけどナー!!