『笑っていいとも』〜意外性と多面性〜

1982年から放送開始。
様々な有名人とその時代の旬の芸人を揃え、
常に若者達の支持を集めている番組『笑っていいとも』。
今の20代、30代の世代はまず『いいとも』を見て育ったといっていい。


その番組司会を務めているのが摩訶不思議な生物タモリ


子供達は皆タモリに興味を持ち、タモリのマネをするようになるが、
思春期(青年期)になるとタモリの存在そのものに苛立つ。
そして彼の腐敗臭漂うギャグに笑ってしまうようになればもう立派な大人。
誰もタモリの呪縛から逃れる事などできない。
若者は皆タモリチルドレンなのだ。


この森田一義アワーに我等がダブルユー
保坂尚輝クン(36歳)のお友達としてテレフォンショッキングで呼ばれた。
前回から約2年ぶりとなる出演だ。
この国民的長寿番組を舞台にあいののはどう振舞うのか?
妖怪タモリ相手にどう戦うのか?
さぁ、世紀の大舞台の幕開けだ!





ネックレスとイヤリングのアクセサリー。
モノトーンで大人びたファッションで決めてきた二人。
世間の思い描いていた“加護ちゃん辻ちゃん”の
イメージとは正反対なお姿にスタジオは勿論タモリも面食らう。
いきなり固定観念をブチ破ってきたあいのの。
一見地味に見せていきなりのロックぶりだ。
「てめぇらの知ってる辻ちゃん加護ちゃんは今日はやんねぇーよ」と
言わんばかり。
「その親近感のある元気一杯のキャラクターで人気を博す。」
と下に流れた紹介テロップがテラワロスだ。


next turn タモリの攻撃。


「光りまくってんね今日は」
「最近ケンカしてない?」
「相変わらずお菓子食べてる?」


態勢を立て直したタモリからのお約束すぎる質問の数々。
さすがに「髪切った?」とまでは言わなかったが、
「お菓子食べてる?」は無いだろうと。何時の時代の話だと。
今日はレディぼん、レディのんで来てるのは一目瞭然なのにタモリは焦り過ぎていた。
仕方なく きな粉棒の話をしてあげるあいのの。優しすぎる。


「相変わらず焼肉が好きなの?」


唯一の共通点となる食べ物ネタで必死に食い下がるタモリ
「大好きです!」と答えながらも「この間チゲ鍋を食べにいったんですよ〜」
焼肉話をスルーしてチゲ鍋屋であった出来事を語り始める加護師匠。
もうタモリの安いフリなど待っていられなかった。


あいぼむのチゲ鍋話を要約すると。
食べに行ったチゲ鍋屋の店長が中国人で呼んでもなかなか来ない。
やっと来たと思ったら逆キレされ、挙句は点火から換気扇まで自分達で
やらされたという話を店長のモノマネしながら
愉快なエピソードとして話してくれた。


笑顔で語ってるがこれは接客業としての姿勢、
延いては日中における東シナ海ガス油田の問題にも
発展できるような社会問題を提起してたともいえる。
「どう思うよ森田?」とレディぼんは彼に問うたのだ。
それに対するタモリの答えは…


「サービス悪いねぇ」


それだけかと。モノマネにも日中問題にも、
加護さんのネックレスが激しく似合いすぎてる件にも触れずに、
一言で終わりとかタモリすぎる。


辻さんは辻さんで…


从 ´酈`)<焼肉はユッケとチヂミが好き


これまた焼肉とは関係のない食べ物で追い討ちをかける。
「焼肉じゃないよねぇ?」とホイホイ食いつくタモリ
この後、タン塩はどうやって食すかで話が展開し
タレ派(のの)、レモン派(あいぼむ)、塩&コショウ派(タモリ)と
三者とも全く食べ方が異なることが判明。
タモリが「レモンはダメ!」と無謀にも加護さんを攻撃。すると加護師匠


( ‘д‘)y━~<それ多分日本中を敵に回してますよ


と森田を一蹴。確かに日本中の加護さんファンを敵に回した事に間違い無い。
奈良王国では既にタモリは入国禁止令が出たとかなんとか。
発言にはもう少し気をつけるべきなのにタモリすぎだ。


「それではお友達を…」


お友達紹介は島谷ひとみ
電話をかけてる間に「個人的にも付き合いあるの?」と聞くタモリ
お友達を紹介してる最中に”なんて事を言うのだろう。
一義テンパリすぎ。YOUが友達の輪とか言ってる企画だよ一義。
「まぁあったりなかったり」
失笑気味に答えてあげる加護師匠。やさしさ100%。


静かなる戦いが幕を閉じた。
レディぼん、レディのん相手に狼狽しつつ、
結局マニュアル通りに二人を子供扱いする事しかできなかったタモリ
タモリのフリに軽く合わせてあげたダブルユー
素人ファンの目から見れば二人は大人しかっただけと映ったかもしれない。
しかしこの化け物長寿番組で世間のイメージとは対称的な魅力を発揮した
その影響と効果は計り知れない。