『定期ドナドナ』

今から三年前、女性アーティスト(アイドル)の祭典
『GIRL POP FACTORY03』に娘。が出演しました。
6期メンバーが加入したてで、あいののが娘。でシャボン玉を歌って
僕がまだ五体満足で生きてたあの頃です。


私は焼いてもらったDVDでファクトリーを鑑賞してました。
勿論お目当ては我等がモーニング娘。
“Do it!Now〜AS FOR ONE DAY〜シャボン玉”と次々と
最高のパフォーマンスを魅せてくれる彼女達を見て麦茶片手に酔いしれた。
娘。をリピートで観たあとにその他の
女性アイドルの現状も一応観てみることにした。


アーティスト色の強い女性はともかく、
アイドルと呼ばれそうな女性集団たちはどれも娘。の敵ではなかった。
歌やダンスもソコソコできるグループもいたけど娘。と違って華が無い。
根本的に違う。一言でいうと粗末な集団だ。
次々と現れては消えるアイドル達を冷静に見つめながら
「俺はアイドルが好きな訳じゃないんだな」と
恐ろしく狭い優越感に浸り麦茶をがぶ飲みした。


もはや丁寧に確認する必要も無いと早送りしながら観てると、
謎の三人グループに釘付けになってしまった。
裸エプロン的な衣装にレシーブしきれないビジュアル。
が、それを補って余りあるテクノポップサウンドに、
夏イズムを引き継いだかのようなコミカルな振り付け。
この特攻隊のような玉砕グループに私は釘付けになった。
これが奇跡の一曲なのか、本物なのか、アルバムを買って
真実を見極めたいと思った。


あれから三年。去年メジャーデビューした彼女達が
やっと今月にファーストアルバム出しました。
しかもいきなりベスト!



Perfume『Complete Best』



このサイトでハロー以外触れるつもりはなかったけど、
このアルバムはヤヴァイ!Perfumeは本物だったよ母さん。


元々、子犬とテクノポップには滅法弱いわたくしですが、
こんだけ音の並びがデタラメに見せかけて実は綿密で、
でもやっぱりデタラメなテクノポップが今の日本に多数あるとは思えない。
声はCD音源だと誰だか判らないほどエフェクトかけまくりで、
未来的とかオシャレに重点を置いてる感じです。
歌も音の一つと捉えてるのか、とにかく徹底してます。
『Perfume - Electro World 』


あと、別の方向で驚かされたのが三人の容姿の進化っぷり。
3年前はジャイ子にしか見えなかったワンパクが、
上原多香子もどきにまで成長してました。
これからはジャイ子にも優しくしようと思いました。


今までつんくの楽曲には散々文句言ってきたけど、
それでもAKBとか巷のアイドルソングとは格が違うと思ってた。
ハロプロのヲタじゃないけど、
ハローの楽曲のクオリティはアイドルとしては飛び抜けてると思ってた。


『GIRL POP FACTORY03』には
ボンブラSweetS、dreamなども出演していたけど、
今では解散したり人気が下火になったグループばかり。
広島から上京しての当時インディーズだったPerfumeは生き残り
ようやくファーストアルバムが出せた。
Perfumeというよりプロデューサー中田ヤスタカ氏の力が大きいけど、
アイドル世界でも良曲を出し続ければ評価されるんだとよく判った。



加護さんが謹慎して半年。
事務所がダブルユーを活動停止という扱いにしてるからには
きっと来年にはダブルユーとして復帰するのだと信じてる。
加護さんに向けられる軽蔑も憎悪も哀れみのまなざしも、
彼女がニッコリと微笑めば全ては何事も無かったかのように
時間はまた今までと同じように刻まれると願ってる。


私はダブルユーのあの二人にしか出せない空間が大好きです。
ロボキッスも愛の意味も二人にしか表現できない唯一無二の空間。
でも今後の事務所の方針は判らない。
これまで世間の思っていた“可愛い加護ちゃん”から
“ちょい悪あいぼん”に無理やり路線変更させるつもりかもしれないし、
不祥事の弱みにつけこんで汚れ役を押し付けてくるかもしれない。
謹慎の不安よりも復帰後の展開の方が怖かった。
でもPerfumeを聴いて私のココロが広がった。
世界は一つじゃないんだと。


ぼむがピアノを演奏、ののがギターを弾きながら二人で歌う。
時折お互い顔を見合わせて微笑みながら。作詞作曲はふたりで。
これが私の究極だけど二人が笑顔でいてくれる環境なら
今はもう他には何も望まない。