時代とか流行とか判らないけど鈴木がいれば℃-ute安泰なんじゃねぇの

※いつも以上に負で中身ゼロの内容ですので
 健全でお忙しい方は読まないほうがいいと思います。


私をメタルの世界に導いてくれたバンドHELLLOWEEN。
日本人が好む情緒的な旋律を奏でるカイと、
突き抜けるハイトーンヴォイスと圧倒的な存在感の
キスクが創り出す世界が大好きだった。
いつかは彼らのライヴに行きたいと願ってたのに
キスクもカイもバンドを脱退してしまった。
しばらくは惰性でCDを買ってたけど、
やがて曲調もヴォーカルも変わってしまったその音楽が聴けなくなり
私の大好きだったHELLLOWEENが終わった。


今年の2月。当時の最高傑作の続編を引っさげてHELLLOWEENが来日。
私は何を求めるでもなく見に行った。
彼らの音楽性に余り変化を感じることはできなかったけど、
何よりも楽しそうだったのが印象的だった。
あのプライドの高いヴァイキーが若手の後ろでニコニコと弾いてたり、
アンディが間奏中に水かけてはしゃいだりと年月を重ねたせいか
変なスタイルやプライドはなくただ音楽を楽しんでる様子だった。
そして当時の名曲を何曲も披露してくれた。
キスクやカイのいた頃とは比較できない内容だったけどとにかく嬉しかった。
私の中に新しいHELLLOWEENが生まれた瞬間だった。


このHELLLOWEENの時と何の因果か同じ会場で
めぐの居ない℃-uteのイベントが行われた。
HELLLOWEENの時の気持ちも思い起こしながら私はその会場へと向かった。


30分前には到着したが客席はほぼ埋め尽くされていた。
渡された指定券の椅子にはアンケート用紙が置かれてる。
℃-uteの中で「○○クイーン」をというものを
アンケートで決めるらしいがめぐと、そしてめぐと仲良かった
梅田さんくらいしかメンバーの個性など知らない私は華麗にパスした。
後にステージでアンケート結果が発表されるが、
客の大多数がメンバーの個性をかなり正確に把握してるのに驚いた。
その人の雰囲気や推しの名前を適当に書いてるだけの者もいただろうが、
それにしても纏まった票が多かった。
客席の雰囲気としてはめぐのショックで多少は凹んでる者もいるかと思ったが
会場の中で一度も客席から「村上愛」の名前を聞く事はなかった。
タブーになってるのか、忘れたいのか、本物のめぐ推しは来てないのか
判らないがとにかく何事もなかった。


℃-ute登場。盛り上がる客席。
正直痛々しくて見てられないコントが終わった後に歌が始まった。
椅子に座りつつも自分の中でテンションが上がるのを感じた。
一曲歌い終えた後、公式通りのめぐ脱退についての報告がされる。
客席で「えぇぇ〜〜!」と叫ぶバカが一名。その後訪れた重い静寂。
その瞬間ステージにいた℃-uteメンバーと彼女達を応援している
ファンの気持ちを私も少し感じることができた。


そしてまた歌に戻る。
お気に入りのシングル曲が次々と披露されていくのを見て
テンションが高まっていった。
後ろのヲタ芸厨に頭をパチパチと叩かれたりしたけど、
座ってる自分が悪いのだと大きな愛でスルーしたほど満たされていた。
全てのプログラムが終了。そして握手会。
握手には否定的だけどこんな時期の握手はとても大事だと思った。
℃-uteはファンから励まされ、ファンは℃-uteに心を預ける。
勿論は私は握手が苦手だし握手する資格もないので会場を後にした。


これまでめぐありきの℃-uteだったから他を全く見てなかったけど、
グループ内でアットホームな雰囲気は感じる事ができた。
メンバーの個性も少しは理解した。
めぐがいなくなって周りが見えてくるなんて皮肉なものだ。


彼女が居ない空間を見て自分の気持ちに整理ができた。
「めぐが愛したグループだから」とこれから応援していこうとは思わないし、
「めぐがいなけりゃどうでもいい」と切り捨てたりもしない。
℃-uteの音楽が好きだし、めぐがいなくなってもそれは変わらなかった。
これからただ目の前にあるものを素直に受け入れていこうと
ごく当たり前な結論に辿り着いた。
℃-uteを好きになればなるほど「ここにめぐがいれば…」と
悔しさが常につきまとう修羅の道だけど…。