握手ベクトル〜前編〜

昨日、娘。大阪夜公演を終えて満たされた後、
ふと携帯を覗くと相棒のピストルから連続してメールの着信がありました。


最初のメール。(以下そのまま転載)
題名:愛理
やったぜ!愛理のあのスマイルGETしたぜ!
トップ5の曲をアカプラで歌うよ!


2番目のメール。
題名:あっ!
なっきぃのアッカンベ〜忘れてた(>_<)


3番目のメール。
題名:ブーノイベント
三人共ソロコーナーかーあるよ!(^O^)


4番目のメール。
題名:愛理
ヤバイ!死ぬほどカワイイ!
握手大丈成功!
一回目
愛理「ありがとうございます」
俺「愛理の目つぶって笑う顔好きなんだけどやって!」
愛理「(目を閉じてにこっと)無言」
俺「ありがとう!」


二回目
俺「さっきは目つぶってくれてありがとう!」
愛理「(目を丸くして)あ〜!!」
俺「超かわいかったよ」
愛理「(笑)はにゃ〜んみたいな感じ」


やべ〜!まだまだイベント行きて〜〜!!(>_<)



最初の「あのスマイルGETしたぜ!」を読んだだけで、
胸を撃ち抜かれたようなショックだったのに
最後の「(笑)はにゃ〜んみたいな感じ」で私の中の衝動はMAXに達した。
気が付けば「しね」と返信入力していた。
後は送信ボタンを押すだけという所でハッと気がつく。
自分がピストルにあのスマイルをお願いしてたんじゃないのかと。
それをマジ切れ、逆ギレは余りにかっこ悪い。
冷静さを取り戻した私は帰宅すると彼に
イベントの詳細をいろいろ教えてもらった。


「いやぁ!愛理可愛いかったよ!後で気が付いたんだけど、
 目を瞑った顔が好きって言うのも失礼じゃないかと思ったけど
 素直に目を閉じてニッコリしたんだぜ!!
 ピュアすぎるって!!あんないい子いないよ!!
 矢島ちゃんとかより最初っからずっと愛理見てた。
 でんでんが悪いんだ(Z)!握手前にあんなDVD送ってくるから!ハハハ!
 うんうん!ピストルエナジーは今は正直愛理が1位だネ!
 でんでんさんの握手期待してますよ!GAHAHAHA!」


ホントいろいろ教えてもらいました。
愛理がピュアすぎるって事、愛理>>>>>>まのえり
時が経っても彼の中で変わらないだろうなってこと。




そして日曜日。today。
私が℃-uteイベントに参加してきました。
握手は嫌いだけどそこに好きな子がいるんだから仕方ない。
古くは平家のみっちゃんから握手してきた私だけど、
本当に好きな子と握手したのはたったの一度だけ。


松浦さんからは速攻逃げて(握手する気もない)。
亀井さんとはギリギリで回避。(魔性に引き込まれる気がした)。
我等があいののとの千里セルシーの握手だけが
唯一、好きと呼べる人との握手です。
「ありがとうございます」の一言もいえず、
恐怖で気が狂いそうになってトイレで吐いたのは一生忘れられない思い出です。


今回の握手は今までとは全く違います。
“好きな子”と“握手がしたい”という初めての感情なんです。
そんな子と握手するとあって今日はもう朝から大騒ぎですよ。
通学ベクトル』の歌詞と同じように歯ブラシ2回したり、
慣れないコロンつけてみたり「洋服が決まらなーい><」って鏡の前で悩んだり、
乙女心全快でおっさんソワソワしちゃいました。
そんな様子を見ていたからか親も「彼女ができたんか?!」と聞いてくる始末。
親指を立てて愛理スマイルで返しておきました。


            《いざ会場へ》


開場30分前には会場に着いたというのに、現場には既に沢山の人だかり。
愛理に掛ける言葉を頭の中で呪文のように復唱していたら、
あっという間に会場内の椅子に座っている状態でした。
ボーッとしていると私の両隣で何やら会話が盛り上がっている。
そして「すいません座席変わってもらっていいですか?」の声が。
快諾して席を交替。しばらくするとまた声を掛けられる。
「すいません座席を(略)」。人にお願いする事はあっても、
お願いされた経験が余りないのでこの連続には驚いた。
わらしべパターンで中央の良席に行けたんで別に良かったんですけどね。


イベント内容とかは既出だろうし省略するとしていよいよ握手会。
踊らずにいられないあのセットリストをほぼ棒立ちで見てたのもこの時の為!
伝えなきゃ!愛理にこの気持ち伝えなきゃ!


握手における℃-uteの並び順は梅さんが先頭で有原氏が最後。
基本は年齢順に整列しているらしい。ちなみに愛理は真ん中。
一階の前の列の客から順に握手が行われていく。
時間は1秒程度と超高速の展開。


喜び勇んだ愛理との握手もいざとなると彼女の反応とか全てが怖くなる。
『脱出』という言葉も頭をよぎり始めたその時、
私の前に座っていた親子が目に映った。
首からnkskの写真をぶら下げてる小4くらいの男の子が、
父親に向かって全力で反抗している。


「いやだ!いやだ!いやだ!」。泣きながら拒絶する少年。
そして「よし!いくぞ!」と意を決したように歩き始めた。
どうやらただ単に握手が怖かっただけらしい。
傍から見れば微笑ましい光景だったが、
愛理との握手チェリーボーイの私にとっては凄く勇気づけられた。


よし!行こう!
愛理の待つ壇上へと一歩、また一歩と近づいていく…。