阿久悠物語

い…いま…見ていたありのままの事を話すぜ…?
さっきまで『阿久悠物語』をみてたんだ。
阿久悠先生の生き様を描いたドラマ。ポエマーとしてこりゃ見逃せねぇって。
番組ではプロデューサー側としても辣腕をふるってたり、
マルチな才能を見せる阿久悠先生を見て痺れてたわけよ。
中でも『スター誕生』で落選した女が納得できず
先生に詰め寄ったとこで説いた言葉なんて最高だった。


「歌が上手いだけでは楽器と同じだ。
 歌の中のストーリーを表現して欲しい」
すぐに頭の中につんくが思い浮かんだね。
Yeah!めっちゃ聞かせてあげたい言葉だったね。


番組は『スター誕生』と共に時代の移り変わりが放送されていて、
オーディション風景が特に多かった。
気が付けば俺も阿久悠先生達と同じように審査委員になって、
勝手に俺審査をしちゃってた訳ですよ。
「カラオケ気分の素人どもが何しに来てんだよ」と
TVドラマに向かってマジレスの連発ですよ。
低レベルの連続に俺基準の判断も揺らぎかけたその時…いたっ!




容姿は決して万人受けするかわいさとは言いがたいが、
彼女から発する淡い蛍光緑色のオーラは万物を包み込んでいた。
その歌声までもがオーラと同じでどこまでも優しく非暴力ガンジー
鼻にかかる甘い音色、歌姫丸出しのピッチの取り方、
プロゴルファーのスタンド、シェフのきまぐれサラダの似合う女。


本家JUNKO桜田の鼻にかかる歌い方を
“モノマネ”ではなく高次元で再現し、更に自分の持ち味を消す事なく
上手くJUNKO桜田と重ね合わせている。


番組では日本で最初に“アイドル”を創ったのが阿久悠先生となっていた。
その先生が最も数多くの楽曲の提供し力を入れたのがJUNKO。
JUNKOの持つ圧倒的なピュアアイドル性を世襲したこの女。
ったく!誰だよこの天才は!
あと1年、1年早ければ先生にその姿を見せる事ができたのに。


先生、始まったよ日本。



             ---参考動画---






  
JUNKO





  
天才河童