『必殺握手人』〜バカとブ男とヲタは握手会へ行け!〜

加護さんは神。ののたんは奇跡。
それは今も昔もそしてこの先も変わる事はない。
私は歴史が好きです。音楽が好きです。ゲームが好きです。
挌闘もダンスもいい人ぶるのも悪い人ぶるのも好き。
可 愛 い 女 の 子 も 好 き 。


1ヶ月前、モーニング娘。握手会というサーキット場が用意された。
そのサーキットはA、B、Cのコースを選べるという。
試練の時がきた…。
真っ直ぐに歩いてきた私の前に三つの分かれ道が見える。


一つ目の道は紅い絆へと続く道。
加入当初は眼中ナッシングもいいとこだった。
私のレーダーも無反応。伸びる逸材とは到底思えなかった。
でも彼女は予想を裏切り驚異の成長を遂げる。
私の美少女ハンター人生の中でただ一人予想を裏切ってくれた彼女。
日本最後の大和撫子紺野あさ美
彼女と会って一体私は何を得るというのか。
何も得るつもりはないし与える事もできない。
ただ一言「お兄ちゃんお帰り!」。そう言ってくれたらお兄ちゃんはもう…もう。


二つ目の道は至高の美へと続く道。
黒髪派から茶髪へ、ロングからショートへ変わろうがその可愛さは普遍。
人には好みというものがあるが、容姿端麗と呼ばれる人は
顔の各パーツが黄金比率になっている者が多い。
そのベースの上に唇の厚み、目の大きさなど少しアクセントが加わり、
それが魅力的に見える者が真の「可愛い」人となる。


スフィンクス級の顎に、ピロ末を凌ぐ繊細なアヒル口
最強のベースに最強のアクセント。まさに銀河系レベルの可愛さ。
亀井絵里を可愛いと思えない人がいてもいい。
だが、そいつは間違い無く不幸だ。味オンチだ。
すき家でも吉野家でも何でもいい派だ。


遂に彼女と対面できる機会がやってきた。
美少女ハンターとしてこの機会を逃していいのか?
NON!良い訳がない!


最後の道は広くて真っ直ぐな道
これまで歩んできた私の人生そのもの。
どこに行こうが最後には必ず帰ってくる道。


握手会への抽選が外れたら不参戦のつもりだった。
が、AとC共に当選。
絶対当選すると確信できるほど購入したとはいえ運命とは残酷なものだ。
どの道に進むべきかここ数週間悩みに悩んだ末に
とりあえず紅い絆へと続く道(Aコース)は回避する事にした。
紺野さんは遠くから見守るだけでいい。それがいい。


残るはCの至高の美(亀井絵里)コースに参加するかしないか。
これは握手会当日まで結論を出す事はできなかった。
とりあえず髪を切り、卸したてのモード服に身を包んで
戦闘準備だけは整えていた。


握手会の時間まであと僅か。

もし行ってもあいのの以外の誰とも握手するつもりはなかったけど、
ダブルユーが大宮でライヴを行なってる日に、
しかも来週はアレグリア2で『タッチ会』があるのに
参加してもいいものか背信的な気持ちがずっと残ってた。
でも亀井絵里をゼロ距離で体感するにはこの機会しかない。
苦悩の末に相棒のピストルに電話する事にした。
彼なら道を示してくれる、彼の言葉に従おう、と。
ピストルは…


「別にいいと思うヨー。ネタ的にはでんでんに参加して
  もらった方が面白いしネー。」


あっさりとした返事。
そりゃそうか、加護ちゃん右翼で通ってるピストルも
なっちディナーショーに参加して
ピロリンポーズを撮ってるくらいだから当然の答えか。
彼の言葉を聞いて気持ちが楽になった。

よし! 参加しよう!
道が一つになった。


会場までは電車で移動。万が一の事故も許されないからだ。
「電車もJR福知山線でこないだ脱線したとこジャン」なんて
突っ込みも許されない。
前日から切ってた電源をいれる。緊張が高まっていく。


豊中市民会館に現着。
早速べやむ、かぼティ、うめやんの姿を発見合流。
握手会の流れや感想を聞いていく。
すでに握手を済ませた三人はご満悦。
まだチェリーな私は上から目線的な感じを受ける。


そして入場するも最初は既出のVTRが流れるだけらしいので、
べーやむとロビーで待機。
握手で掛ける言葉のシミュレーションを脳内で行なう。
やがて7期VTRの音声が。そろそろご本人達の登場だ。
「よし!今日もカッコイイ!」軽く自己暗示をかけていざ中へ!

   

    ――――――――――――――――――



中に入ると20、30人もの立見客がいた。
べーやんが郵便事故でハガキが届かなかったとかで『立見』を渡されたが、
まさかこんな人数いるとは思えない。最後の握手狙いというやつか。ヤレヤレ。
暫くして三人が登場。「握手会思ったよりも楽しいぜー」
「握手の時間があっと言う間に終わるゆー」みたいな事を言ってた。
準備時間を挟んでいよいよ握手タイム。


握手並びは絵里が最初だった。mission complete!
これで彼女を見れる時間が長くなるというもの。
美少女鑑定士の私は亀井絵里の美をより強く
感じる為にこの日サングラスをしていった。
黒いフィルターの世界に視覚を慣れさせてそして彼女の目の前で外す。
銀河系レベルの可愛さをより強く体感したかったのだ。
この行為は変態じゃない!フェチだ!可愛さの追求に妥協は許されない!


2階の後列という事もあって握手の様子を冷静に観察していたが、
握手が進むにつれて私の中の亀井絵里がドンドン大きくなっていった。
4列あたりで既に限界。
握手をするつもりはない!ないけどゼロ距離も危険すぎる!


そう感じた瞬間、亀井絵里が私から遠ざかって行った。
いや正確には遠ざかったのは私の方。
そう。私は…私は…



握手せずに会場から

飛び出した!



これは逃げたんじゃない。戦略的撤退というやつ。
これは逃げたんじゃない。人事は尽くしたが天命がまだだっただけ。
これは逃げたんじゃない。太陽が、太陽が眩しすぎたんだ!


会場を後にし、急ぎ駅へと向かう。
途中聞こえてくる握手を終えた参加者達の声…。
えりりんマジかわいい!」「ミキティもいいよ!」
「そんな事言っていいんですか?」「○○は殿堂入りだからいいんだよ」
誰もがニコニコと満足している様子。
握手の力は凄い。モームスは凄い。
そんな彼らとは対象的に一人負のオーラを纏っている男も一匹。


これで良かったんだ。これで…。


人の心は複雑です。趣味に対する気持ち、
家族に対する気持ち、友達・恋人に対する気持ちナド、
皆それを意識、無意識に関わらず自分の中で比重を決め整理しています。


私はあいののを崇拝して愛する気持ちは生涯変わらない。
何があろうとNO1だしONLY1。
私にもいろんな気持ちがありますが時間とお金は決まってます。
ヲタになってから以前より世間に疎くなったけど今の自分が1番好き。
亀井さんは普通に好きだけどこれ以上踏みこめない。
だって、あいののに費やす時間とお金を減らす訳にはいかないから。





さようなら。私の夏の思い出。
お帰りなさい。洗練された私の右翼魂





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私の冒険に満ちた夏が終わった。
後悔というか未練は勿論ある。でももし握手(ゼロ距離接近)していれば
来週のアレグリア2であいののと『タッチ』する時に更に後悔していただろう。
あいののにはピュア魂で会いたい。もう千里セルシーの時の悪夢はゴメンだ。
泣かない!吐かない!逃げ出さない!
今、研ぎ澄まされてます。右翼感じてます。


私の名はでんでん。
あーやを心底応援し、亀井さんが普通に好きで、
めぐ(村上愛)をダンスの師と崇め、四期の絆最強!で、
こんこんを妹チックに見てるあいぼむ信者でのの右翼な男。
いざという時自己破綻に苦しみテンパってしまうお茶目な右翼。